主な記事掲載
2018年 第11回新陶彫東京展
"...... 服部牧子氏の「RESONANCE 共鳴」はどこかモディリアーニの顔を思わせる作品。「もともとは陶の楽器として作ったもの」という。よく見ると目も鼻も口もないのだが、そこに浮かぶ不思議な表情に惹きつけられる。" - 2018年10月20日 陶業時報
2017年 第10回新陶彫東京展
"...... 中心メンバーの服部牧子氏は......「untitled」と「heart」2点の3作品を出品した。「heart」は、心臓をモチーフにした作品。力のあるフォルム。一度彫った上に赤い上絵の具を施したラインが、活発なリズムを奏で、見るものを元気にする。" - 陶業時報 第1837号
2017年 NAU21世紀美術連立展
"...... 服部氏の「衝撃」は、東日本大震災の直後にその衝撃を即興的に作品にしたもの。深く沈み込むようなくらいブルーの中を、強く走るラインが、造形と相まって記憶の中に沈みつつある、あの日の衝撃を思い起こさせる。" - 陶業時報 第1831号
2016年 新陶彫 東京展
"...... 全体的に組作品が多い中、造形的なオブジェ作品を作り続けているのが服部牧子氏。今回は「ハジマリノハジマリII」と「ゲンキヲダシテ」の2作品を披露。「ハジマリノハジマリII」は、近年制作してきた顔の作品シリーズから顔を省き、その奥にある脳や神経回路といったより根源的なものを追求した作品だ。" - 陶業時報 第1817号
2014年 新陶彫 東京展
"...... 中心的なメンバーの一人である服部牧子氏は、今回「one day」「橙」「花ほのほ」「翔花」「花塊」の5作品を出品。メッセージ性の強い作品、造形的に面白い作品などそれぞれに個性的であり、次につながる可能性を感じさせる作品だ。「迷いがあり、今心に浮かぶものをとにかく作ってみよう」と、作品作りを進めたという。「one day」は女性の頭部を作るうちに、亡き母への想いへとつながって生まれた作品。母なる大地に坐り、物思いに沈む人物は、作者自身だろうか。しかし見るものに「あれは自分の姿」という共感を抱かせる作品だ。" - 陶業時報 第1773号
2013年 新陶彫 名古屋展
"...... 服部牧子の「Man & Woman」。見る位置で作品は姿を変え、人間の顔にも見える。中空で花器にもなる。鉄釉と思われるものが、絵に喩えれば輪郭にあたる所で、フォルムの稜線にあたる箇所に重点的に吹き付けられている。" - 陶説 第723号(井上隆生)
2012年 新陶彫 名古屋展
"...... 服部牧子の「ブルーライン」は、一点もの。無機的な冷たい立体に縦、横に白い線を描いて温かみのある有機的なものを感じさせる。各種のパイプをつなぎとめるような造形は、作者の意図とは無関係かもしれないが見たくても見えない、原発内部を想像してしまう。" - 陶説 第711号(井上隆生)
2009年 新陶彫協会発足10周年記念展
"...... 母を亡くした服部牧子氏は、母への思いを遺品の帽子と服に託した「不在のカタチ」を出展。色土の収縮率の違いなどに苦心しながら仕上げた作品からは、それを着るべき人を失った寂寞の思いが伝わる。人体に興味があったという服部氏。この作品作りを通じ「服も、それを着ている人間を雄弁に語ることに気がついた」という。" - 陶業時報 第1627号